聖中心伝 ―肥田春充の生涯と強健術・後篇(壮年篇)
商品情報
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著者/酒井嘉和(さかい・よしかず)
A5判・320頁・新組・上製・ハードカバー・壮神社
総額3,610円(税込定価3,300+送料310円)
商品の説明
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春充が自らあみ出した〝強健術〟を無心に行なっているとき、突如として腰と腹の中心から巨大な力がほとばしり出た。同時に無念無想の境地が開ける。肥田の肉体と精神が一変した瞬間である。
肥田は『強い身体を造る法』で〝中心〟について説く。まず、精神にも身体にも中心が存在し、精神の中心がはずれると心が乱れる。姿勢の中心がずれると病魔が侵入しやすくなる。そのような訳で、〝中心〟に触れない精神修養も肉体鍛錬も、労多くして効果が少ない。
ただ、〝中心〟と〝気海丹田〟とは明らかに別物である。肥田式を実践しているかたでも〝中心〟と〝丹田〟を同一視する向きもあるが、肥田の解説からも明らかなように、〝中心〟と〝丹田〟は、厳密には別の位置にあることが分かる。
酒井はこれら肥田式の要点を深く鋭く指摘した。
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本書は〝壮年篇〟であるが〝青年篇〟との二冊セットの場合は送料が無料となる。
目次 『肥田春充の生涯と強健術・後篇(壮年篇)』
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(青年篇からの続き)
【第五章 帰郷と父・立玄の死】
帰郷と『心身強健術』の執筆/対外活動の活発化/蓮沼門三、山下信義との義兄弟の契り/修養団・天幕講習会/『心身強健術』の出版とその反響/広がる人脈/加藤時次郎/村井弦斎との出会い/村井弦斎が指摘する強健術の特徴/利動力の応用/父の死/山根寿々栄/父を亡くした悲しみ/様々な講習会/新たな強健術の誕生/『強い身体を造る法』の出版/中心について/新しい強健術/第二回天幕講習会/冬季天幕講習会
【第六章 〝聖中心〟落節】
結婚/執筆と長女誕生/『強圧微動術』の出版/心境の深まり/兄・信水の影響/迷信と新興宗教/郡是製糸と信水/国際労働会議と信水/国際労働会議と田沢義鋪/郡是製糸と春充/鬼塚捨造、正二の親子/安藤亀次郎/江連力一郎/尼港事件/大輝丸事件/別の理由/『独特なる胃腸の強健法』石塚左玄の食養/村井弦斎の食養/中心落節前夜/聖中心悟得/聖中心体得の瞬間/聖中心落節以降の主な変化(1)/聖中心落節以降の主な変化(2)/聖中心落節以降の主な変化(3)/二等主計への昇進/関東大震災/次兄・真永の死/中心力雄弁法/村民との対立/『川合式強健術』の出版/それまでの強健術の誤り/『実験・根本的健脳法』/中井猛之進と天然記念物リュウビンタイ/春充と昭和天皇/講演とその反響/中心力抜刀術/訴訟事件/加藤時次郎の死/義父・和三郎の死/谷村金一の子/飯田檔隠との出会い