
復刻版
静坐内観秘法(せいざないかんひほう)
商品情報
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著者 足立栗園(あだち・りつえん)
A5判/全228頁/復刻版/上製/ハードカバー/たにぐち書店刊
定価4,320円(税込・送料奉仕)
白隠慧鶴が著書『夜船閑話』で紹介した精神療法(内観法と静坐)の本質を明らかにした書。日本に伝わる座禅、天台の摩訶止観、胎息法などの呼吸法、導引法、内観法の関連を記し、医学的応用を論じる。
商品の説明
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著者の足立栗園(あだち・りつえん)は明治から大正にかけて、主に宗教、哲学、修養、修道、思想などの分野で多数の著作を遺している。
いくつか例を挙げれば、『吉田松陰修養訓』『心身鍛錬養気法』『近世神仏習合弁』『近世日本国防論』『名将百話』『近世立志伝』『武士道発達史』『教訓資料人の一生』『岡田式静坐法と其の実験健康法』などである。
本書『静坐内観秘法』の巻頭で、足立は本書を著わした目的を以下のように述べる。
「心身鍛錬法や静坐内観法の真相と本質を明らかにし、巷間の過信と迷妄を除去し、真の静坐内観法の効果を江湖に広めたい。
本書は、以上の目的で、内観法と静坐の起源、由来を述べ、且つその真相実質を描出し、世人がこの精神療法を実践するときの一助にしたい。
巻末には、夜船閑話をはじめとし、藤田式、岡田式などの精神療法にも言及した。民間治療の効果と価値とを世人にじゅうぶん認識してもらいためである」(小社の意訳) ルビは付してないが、そんなに問題はない。
主要項目
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【第一編・内観法の理論と方法】
内観実行の方法/内観実行の効果/他
【第二編・内観法の由来と遠隔】
インド古代の精神療法/座禅と内観/天台の止観と内観/諸種の呼吸法/諸種の導引法/内観法の発達/他
【第三篇・静坐と内観法】
静坐とは/静坐と座禅の相違/静坐の真意義
【第四編・内観法の医学的応用】
医術と内観/禅帯法の按出
【第五編・偉人先哲の内観法応用】
一溪道三の修養法/鈴木正三の二王座禅/他
【第六編・強肺述、強胸術と内観法】
両者の類似点/肺臓を重要視する点/呼吸と血行/腹式呼吸法と内観法/胸式呼吸法は導引蝶氣
【第七編・精神作業に対する内観法の効益】
内観法と精神作用/脳神経の科学的説明/内観法の科学的説明/腎臓と内観
【第八編・内観法と静坐呼吸法との価値】
白隠禅師の夜船閑話/藤田氏息心調和修養法/岡田式呼吸静坐法