伯家神道の道統(はくけしんとうのどうとう)
商品情報
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著者/永川辰男(ながかわ・たつお)
四六判・240頁・新組(フリガナ充実)・並製・山雅房発行
総額2,800円(税込、送料奉仕)
商品の説明
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明治期に入るまで、宮中祭祀の一部 (白川家邸内の祝部殿)に奉仕していた祝女(はふりめ)が自らの境地を高めるために研鑽した行法が俗称の〝伯家神道〟である。もちろん、宮中祭祀そのものではなく、宮中祭祀周辺の行法といえよう。
昭和27年生まれの著者・永川は皇學館大學卒業後、琵琶湖畔の近江神宮に神職として奉職する。そこで伯家神道と出会う。
実は、宮中祭祀の一部(白川家邸内の祝部殿)を守ってきたのが白川伯王家に仕えた巫女(みこ)である。この巫女が自らの霊性を高めるために修した行法(お道の行)が、現在では略されて〝伯家神道〟と呼ばれている。
明治に入ると白川伯王家はお役御免となったが、このとき、行法の一部が民間の高濱清七郎などに受け継がれた。高濱の血統が〝和学教授所〟として〝お道の行〟を守ってきたが、途中で門人たちの一部が、自らの団体を旗揚げする。
それ以来、いくつかの支流は和学教授所の行法を〝宮中祭祀の本体〟にまでかってに昇格させて、最近では「聖上に〝祝(はふり)の神事〟を修した」などという不敬妄言を口走るようになる。著者はこの欺瞞にやんわり苦言を呈した。
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著者は和学教授所の正統をかろうじて継いできた唯一の生き証人である。
永川にはこの外にも六点の古医道・用気法に関する著作がある。
目次 『伯家神道の道統』
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【第一章 伯家神道の流れ】
伯家神道の名称/白川家の家名/伯王の始まり/白川伯王家の始まり/白川家と吉田家の対立/江戸時代の白川家/神祇官の廃止
【第二章 和学教授所の設立】
和学教授所の設立/高濱清七郎の謎/白川家との関わり/高濱清七郎の人物像
【第三章 和学教授所の道統】
白川資長/第二代所長・ 宮内忠政/第五代所長・ 中村新子/和学教授所の運営に尽力した石井鹿之助/戦後の和学教授所/大津時代の中村新子/大和本学 ・小笠原義人/第六代所長・ 安見晴子/高濱家当主・ 高濱浩/和学教授所理事・ 新宮幸勝
【第四章 伯家神道伝承奉賛会の設立】
言霊普及会の設立/伯家神道伝承奉賛会設立までの流れ/伯家神道伝承奉賛会になるまで
【第五章 伯家神道は存在するのか?】
そもそも伯家神道は存在するのか?/白川家管轄の祭祀/白川家は審神神事を行なっていたか/高濱清七郎は本当に伝授されたのか/和学教授所と大和本学の行法の違い/審神(さにわ)神事と祝(はふり)の神事
【第六章 これからの伯家神道】
息吹呼吸法とは/他